町家の玄関を彩る暖簾
町家の玄関に吊るされた、さまざまな色の暖簾(のれん)。
実は暖簾の色にはそれぞれに意味があります。例えば、色が濃く、汚れが目立ちにくく暖簾にはよく使用される藍色。藍には虫除けの成分が含まれているため、商品に虫を付けたくない呉服屋や蕎麦屋などによく使われました。また、白色の暖簾はお菓子屋に使用されていました。これはお菓子に砂糖を使うため、砂糖をイメージする白が使われたと言われています。
暖簾には店の名前や紋章などが染め抜かれますが、商売の「赤字」をイメージするとして、赤い字で染め抜かれることはありませんでした。反対に商売に利益の出る意味の「黒字」は好まれています。



老舗や日本料理店など、今でも街中でよく見かける暖簾。こういった暖簾のルールを頭に入れながら街を歩いてみると意外な楽しみ方が発見できるかもしれません。
投稿日:
2025年3月21日
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