もてなしの心が宿る町家の石灯籠

町家の坪庭によく置かれている「石灯籠」。飛鳥時代に仏教とともに伝わり、その頃は仏前に献灯するためのものでした。奈良県・当麻寺には、白鳳時代(645-710年)に作られた日本最古の石灯籠が現存しています。のちに神社の境内にも置かれるようになり、安土桃山時代(1568-1600年)には茶道が広まるにつれ、石灯籠は茶庭で客人を迎えるもてなしの灯りとなりました。一般的な町家の庭に普及したのはその後のことです。



石灯籠は実際に火がなくても灯っているとみなし、人の心を照らし導くとも言われています。日本文化の茶道のように、心穏やかなひと時を楽しむ滞在を町家宿で過ごしてみませんか。

投稿日:
2025年3月14日
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