京町家の伝統的な「うなぎの寝床」の構造を残した町家宿

京町家独特の造りである奥に長く続く「うなぎの寝床」の構造の一棟貸し町家宿「町家レジデンスイン京都格致しょうぶ庵」。

菖蒲の花びらの色に由来する日本の伝統色・しょうぶ色。町家の随所に鮮やかな紫色である“しょうぶ色“が散りばめられ、華やかさの中に気品を感じさせる空間となっています。枕草子に「すべて紫なるは、なにもめでたくこそあれ」とあるように、紫という色は古来より高貴で憧れの色だったそうです。それゆえ、紫は特別な場面にこそふさわしいおめでたい“ハレの色“とされ、昔から好まれてきました。

京町家には「みせのま」と呼ばれる部屋があります。「店の間」「見せの間」とも書き、通りに面した部屋です。商売をしている家にとってはまさしくお店、ビジネスをするためのスペースで、商売をしていない家でもちょっとした来客と話をするパブリックな空間でした。それに対して一番奥の部屋は「奥の間」と呼ばれ、家族の居住空間であったり美しい坪庭の景色を見せ、一番大事な来客をもてなすためのスペースでした。

京町家ならではの趣を存分に感じながら、京都の文化と歴史を感じるひとときをお過ごしください。